かかりつけ薬剤師を指名するメリット・デメリット!

薬局の小話

かかりつけ薬剤師ってご存じでしょうか?

慢性疾患があって医院さんに定期的に通院されている方は、かかりつけ薬局で薬をもらわれていると思います

そのかかりつけ薬局の中で、信頼できる、気に入った薬剤師さんがいたら、

是非かかりつけ薬剤師として指名されることをお勧めします 

薬局ってただ薬をもらうだけの場所と思っていませんか?

薬剤師さんと仲良くなって いろんなことを相談してみてください 

ただ薬局にいくだけでは、もったいないですよ^^

かかりつけ薬剤師を決めるべき!

長年同じところに住んでいると 馴染みの店ができますよね

美容院に行くと 気に入った美容師さんを指名することってありませんか?

また、自分がよくいくブティックでも、自分の好みを知ってもらっている店員さんて いませんか?

飲み屋さんでも ボトルキープしていて 名前を言わなくても そのボトルがさっと出てくる・・こんなことありますよね

すっごく 気持ちいいですよね(^_-)-☆

この常連さんがいわゆる薬局では かかりつけっていうことなんです

馴染みの店 そういう場所って 必ず自分の気に入ったスタッフさんが いると思うんです

このように 自分のことを知り尽くしているスタッフさんがいると 何事もスムーズにことが すすむし

なによりも嬉しい~~(^_-)-☆

私は 美容院はもう20年以上同じところに行っていますが、注文をつけたことがないんです

それは、私がどういう髪型にして欲しいのか 何が好みなのか 知りつくしていて 把握してくれてるからなんですね

つまり

担当の係を決めるって 世の中には よくあることなんです

薬局も同じです。

薬局を決めていても、自分のことを スタッフ全員が 知っているとは限らないのです

自分のことをよく知ってくださいね!!のアピールがとっても 重要じゃないかと思うのです

薬局って、医院さんのドクターと違って しゃべりやすさのハードルが とっても低くないですか?

私だって、医院さんに行ってドクターと話すときは 緊張するけれど

薬局は 全く緊張しないです(^_-)-☆

薬局っていうのは、患者さんにより近く 寄り添うことをとっても意識しているんですよ

(めちゃくちゃ努力してます!!ほんと)

自分のことをわかってくれる人(=かかりつけ薬剤師がいる)って 本当に 嬉しいことなんです^^

かかりつけ薬剤師を指名する

慢性疾患のある方は 薬局も ほぼ決まっているかと思います

そこで信頼できる薬剤師が見つかったら

かかりつけ薬剤師になってほしいと伝えてください

薬局の方から、用紙を渡され 説明を聞き それに記入してサインをします

作業は たった、これだけです

かかりつけ薬剤師は一人しか、決めることはできないので、自分が今一番信頼できる人を選んでくださいね

かかりつけ薬剤師になるには、条件もあるので 

気に入ったからといって 全員がかかりつけ薬剤師の指名ができるわけではないので

とりあえず 薬局で 聞いてみてください^^

かかりつけ薬剤師を指名したら何故良いか?

晴れて かかりつけ薬剤師が、決まったら

これから 薬局に行くのが楽しくなると思います

自分のことが わかってもらえるって こんなに嬉しいことはないです

VIP待遇といっても 過言ではありません(^_-)-☆

きっと満足のいく投薬を受けることができると思います

では、実際にかかりつけ薬剤師が何をしてくれるのか?

ここでは、薬剤師ならではの当たり前のことは 割愛しますね

かかりつけ薬剤師ならではのことだけに 焦点をしぼると

患者さんご自身のことを

誰よりも心配し

気にかけて 

全力であなたのことを 

サポートします

こういう思いが根底にあるので 何をしてくれるのか?

一言では言い表せないのです

患者さんご自身の生活環境を 詳しく 正しく 知っておくことは 一番大事なことですので

アドバイスも しやすくなります 細かく教えていただけると幸いです。

一人で住んでいる 独身 住んでいる場所 マンション 一戸建て 仕事の有無 趣味 

本当に たくさんの情報を収集させていただきますと 色んなことが見えてきます

実際に 私がかかりつけ薬剤師で 患者さんが改善された事例を 紹介させていただきますね

例① 血圧がここ数年で とても上昇され 薬が増えた患者さんの話

なぜ ここ数年で急激に血圧が上がってきたのか?

情報を聴取すると 見えてきました 

2年前に奥様を亡くされ コンビニ弁当ばかりになってしまったとのことでした。

奥様を亡くされた悲しみにあけくれ 食事を全面的に奥様に頼っていたので 食事を作ることもできず コンビニですべての食事を

賄っていたそうです

この方には、コンビニ弁当は 1日に1食にして他の2食は、できるだけ 自炊をするように勧めました 

急には、できないけれど 少しずつ自炊もできるようになり 無事血圧はもとに戻すことができました このように薬とは関係ないけれど

生活スタイルをアドバイスして 何よりも 私達が応援しているよ、一人で頑張らないで!!・・とお伝えすることで その患者さんも

今迄できなかった自炊ができるようになって結果的に 血圧も下がり 薬が減り 体調も好調になったのです

例② 若いのに腎臓が悪くなった患者さんの話

最近 血圧が急上昇していて 腎臓の数値が急激に悪くなってきた患者さんがおられました

何故、腎臓まで 悪くなってきたのか?40代中頃なので よほどのことがない限り 腎臓が急に悪くなるって何かがある・・と思い

色々と話しをしていたら 仕事場でお昼ご飯を食べている話になりました 

奥様手作りのお弁当を食べてその後に カップヌードルを食べている しかも そのスープも全部飲み干している 

もっとびっくりしたのは、その職場では カップヌードルを食後に食べるという習慣がある・・とのこと

職場は 数人の男性群らしい・・・・

カップヌードルがデザートですか??

このことも 考えられないですが この腎臓が悪くなった男性は カップヌードルのスープが好きすぎて 

他の人のカップヌードルのスープをもらって飲んでいた!!んです

この恐ろしい習慣・・そりゃ 腎臓が悪くなります・・・・

すぐさま カップヌードルをやめて 奥様のお弁当をもう少し増やしてもらってくださいね、とアドバイスさせていただきました

その後、少しずつ腎臓の数値は回復されましたが・・・

本人は 何が悪いか 気づいていなかったので 早く対処できて 本当に良かったと思います

例③糖尿病患者さんの腎臓の数値がどんどん悪くなってきた話

糖尿病の患者さんは 日頃から 食事療法、運動を 頑張ってられますが 度を超すと いけないお話です

この患者さんは 糖尿病ですが とてもまじめで 食事もきっちり管理され HBA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

という糖尿の指数は いつも 6代前半でコントロールをきちんとされています 

なのに 腎臓の数値が急に悪くなってきた・・とのこと 食事の内容も完璧で 運動も毎日 常に歩いている・・とのこと

運動は 毎日暇さえあれば歩いている とのことで もしかして 疲れるほどに歩いている??

真面目なので 数値がよくなると思い込み ひたすら 歩け歩けで 目標もなく歩き続けていたそうです

もう少し 歩く時間を減らして 歩数計を付けて 歩くのを楽しんでみては?とアドバイスしました 

 歩き過ぎて毎日体が疲弊していたので そこまで体を酷使する必要がないこと

 歩数計をつけると 数値で管理ができ 記帳する楽しさを感じることができること

をお伝えしたところ

この結果 歩く時間が減り 程よい歩数になり 腎臓の数値も もとに戻りました

このように ただ薬のことだけのサポートではない!

ということがおわかりいただけたでしょうか・・

かかりつけ薬剤師の条件は?

薬剤師だからといって 誰でも 「かかりつけ薬剤師」になれるかというと そうではありません

5つの条件を満たすことが必要なんです

①3年以上の薬局勤務がある

②同一薬局に週32時間以上勤務している

③当該薬局に1年以上勤務している

④医療にかかわる地域活動の取り組みに参画している

⑤研修認定薬剤師を取得している

です。

この条件 もっと詳しい説明があるのですが ここでは割愛させていただきます

何が言いたいかと言うと 

かかりつけ薬剤師になるのも 

簡単になれるわけではない

日々努力を怠らず 

地域にも貢献している 

ベテラン薬剤師 

じゃないとなれない

ということなんです

薬剤師は真面目な人が多いですが もっともっと より 患者さんに寄り添えるように

日頃から コツコツと勉強、活動している人が 選ばれていく時代になってきました^^

かかりつけ薬剤師を指名すると費用がかかる?

メリットがあれば デメリットもあります

お金が少々かかるということです

保険診療の話になってしまい わかりにくくて 恐縮ですが・・

ポイントだけ説明させていただきますね (1点は10円)

薬剤服用歴管理指導料1が 43点(430円)

【➡3か月以内に再度処方箋を持参した患者で手帳持参者】

薬剤服用歴管理指導料2が 57点(570円)

【➡初めての方 3か月を超えて再度処方箋を持参した方 3か月以内に処方箋持参したが手帳持ってない方】

とお薬をもらうときには 必ずかかる指導料があるのですが

かかりつけ薬剤師指導料は 73点(730円)

のほうをいただくことになります

つまり、その差額として 160円(730円-570円)から300円(730円-430円)の費用がかかります

実際に支払う金額は 保険が適用されるので

1割負担の方は およそ20円から30円の差

2割負担の方は およそ30円から60円の差

3割負担の方は およそ50円から90円の差

が かかってきます

このお金を高いと思うか 安いと思うのか?

それは、患者さんご自身の考え方にもよるので 一概には言えません

ただこの費用が発生するということを 薬剤師側も十分に把握しているので

とにかく一生懸命に対応します

かかりつけ薬剤師の指名は 今は 少々高いけれど

今後の医療費があがっていくことを食い止める効果もあると思っています

今後の薬の無駄が省かれ 患者さんの体調もよくなり 尚且つ 患者さんの満足度もあがる

費用対効果を考えると いかがでしょうか・・?

まとめ

●かかりつけ薬剤師を指名し仲良くなろう 薬局にくるのが楽しくなるよ

●かかりつけ薬剤師は 費用が少しかかるが 費用対効果を考えるとお得と思う

●かかりつけ薬剤師は あなたの友達 何でも相談しよう

薬局をもっと身近な馴染みのお店に💛

薬剤師は 指名なくても 皆様の信頼にお答えできるように日々努力しております^^

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